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SMCタクマー ズーム 135~600mm f6.7

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いよいよレンズ展示の最終回、レンズ収蔵品第104番、SMCタクマーズーム 135~600mm f6.7の登場です。SMCという名称の通りに、タクマーレンズでは、最終盤に発売されたレンズです。135mmからのズームレンズではありますが、かなりの巨体でクリック絞りのみ、もちろん手持ち撮影は不可能ですので、頑丈な三脚に据えて、報道カメラ席からの競技撮影や、動物の生態撮影等に使われていたのでしょう。このレンズの販売期間は1972~1975年、すでにニコンは超望遠ズームを販売していましたが、200~600mmで f9.5!。ある程度の需要があるのか、後年レンズメーカーのトキナーやシグマからも、似たようなズームレンズが販売されましたが、高性能超望遠ズームの第1号だと思います。

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長焦点になると設計が容易になるのか、タクマー以降の超望遠ズームは皆かなり良好な画質でした。とくにトキナーの150~500mm f5.6は、SDレンズを2枚使用し、自動絞りkAマウントがついて、実売10万前半という高性能で、強く印象に残っています。他のタクマーズーム同様、このレンズにも専用のアタッチメントレンズ(付属)が用意されていて、最短撮影距離6メートルを、さらに3.5メートルにまで縮めることができます。

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装着は後部のアタッチメントを外して行いますが、タクマー500mmや1000mmのそれとは互換性は無くて、専用品ですね、なぜ共通にしなかったのでしょうか?丸いノブを緩めると90°ごとにクリックがあり、縦横の切り替え可能、締めると固定ができます。ただ、この部品のネジが浅くて取れやすいので、要注意です。

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